木材製品のプロ 忘れぬベンチャー精神

細田木材工業 株式会社

木材の加工・最終取り付けまでを提供する木材総合メーカー。住宅、店舗、レストランの内装・外装を中心に導入されており、隅田川に面したオープンスペース「かわてらす」のウッドデッキも実績のひとつ。多摩産材の普及にも積極的で、間伐材も含めた材を使った木のホワイトボード「きえすぎくん」は東京ビジネスデザインアワードでテーマ賞を受賞。

木製品加工・製造販売
Hosoda Wood Industries, Inc.

細田木材工業 株式会社

住所
〒136-0082 江東区新木場2-5-3
tel
03-3521-8701
fax
03-3521-8708
代表
細田 悌治
URL
http://www.woody-art-hosoda.co.jp

木材に付加価値をつけて提供するプロフェッショナル精神

木材業界を取り巻く環境は年々厳しいものになりつつある。私たちの暮らしは木材が大部分を構成する和室から洋室へと姿を変え、木造建築も減少している。また、建築材料として木材を全国から調達するのは木材業界の大きな役目だったが、ハウスメーカーの台頭により流れが変わりつつある。近年はプラスチックの入った人工木材が開発され、純粋な木材は手入れの楽な素材に押され気味だ。

そんな中、細田木材工業にはなおも多くの注目が集まっている。創業以来「木材は天の恵み」を信条とし、メーカーとして木材を社会に役立てることを第一に考えてきた同社は、ただ木材を提供するだけでなく付加価値に重きを置いてきた。モールディング、集成、NCルーターでの加工・塗装などはその一部である。

加えて、2017年6月からは不燃木材も扱うようになった。薬剤を注入して20分間火が当たっても燃え広がらないように加工、建築基準法もクリアしている。木材の弱点である「燃えること」「腐ること」「割れること」のうち最大の要素ともいえる燃えやすさを改善したことは大きい。「木材だから」と敬遠していた客層にも徐々に理解されてきている。

多摩産材の普及に尽力、新商品の開発で次々増える導入事例

4年前から多摩産材の加工を始めたことも大きな転機となった。建築資材として扱いにくい残材、端材を有効利用する手段として彼らが最初に開発したのが木材タイル「スクエアウッズ多摩」。着脱が容易で、伸縮や割れが起きても簡単に取り替えられる商品特性を活かし、すでにレストランの壁掛けメニューや社史パネルなど個性豊かな活用事例が次々と生まれている。都内の銀行では、スクエアウッズ多摩を使い多摩産材の切り出しから利用までを紹介するパネルが深川支店に展示されたことをきっかけに、本店のリニューアルでも多摩産材が採用されることとなった。

木のホワイトボード?「きえすぎくん」の登場

スクエアウッズ多摩から派生し、木材の温かみはそのままに、特殊加工を施し、書いたインクが消せる木のホワイトボード「きえすぎくん」が誕生。細田木材工業の啓蒙によって今や多摩産材の活躍の場はますます増えている。一方、多摩産材の商流は依然限られており、良い資材を手に入れるには2〜3ヶ月待たなくてはならない。そこで同社は適正かつ一定量の在庫を持ち、多摩産材があちらこちらで活躍できる状況を作り出そうとしている。木材は天の恵み。木材の活躍の場を広げるため、初心を忘れることなく新しい挑戦に取り組み続けている。