自ら道を切り開く 皮革製品の開拓者

株式会社 レザーデベロップメント

両親の営む梶谷商事株式会社でベルトの製造販売に携わったことをきっかけに独立し、株式会社レザーデベロップメントを設立。独学でものづくりを学びながらオリジナルの革小物ブランド「VARCO(ヴァーコ)」を立ち上げる。全国の専門店やセレクトショップへ商品を展開。

革製品製造・販売
Leather Development Co., Ltd

株式会社 レザーデベロップメント

住所
〒136-0073 江東区北砂1-12-2
tel
03-3647-5408
fax
03-3647-5437
代表
梶谷 明宏
URL
http://www.varco.jp

革と木、素人だからできた異素材の掛け算

レザーデベロップメントの革小物ブランド「VARCO」は都内の商業施設に自社運営の店舗を展開している。主力の商品は、木素材と革を合わせた財布や鞄。紙や布でなく「木」、今までに無い革とのコラボレーションのハードルは高かった。粗い扱いをすれば割れてしまい、耐久性や強度の懸念があった。とはいえ、硬くすればお客様の使いやすさが損なわれてしまう。ファッション雑貨としては機能性だけでなくデザイン性も重要な要素。ただ「木で革小物を作りました」では見向きもされない。

試行錯誤の末、新商品を開発。雑貨の見本市「ギフトショー」へ出展したところ、人気文具店から即座に取引の名乗りが挙がった。ものづくりをはじめて10年目、独学で始めた革製品の開発がようやく実を結んだ。「経験があったら革と木を合わせることをやっていなかったかも、素人だからできた」と梶谷社長は語る。

出来て終わりじゃない、妥協せず工夫を重ねる

仕入れの革の色味に納得がいかず、すでに販売していた商品たちを一旦回収したことがある。他の素材を仕入れるのではなく、落ち着きのある色味に自ら染め直して再び販売した。結果、今までよりも売れる人気商品となった。妥協せず工夫を重ねて、良いと思えるものをつくる。それをレザーデベロップメントは何よりも大切にしている。

家を改築した小さな2棟の工房を行き来して、20〜30代を中心にした若いスタッフたちが商品を製造している。流行りのグラデーションには、プラモデルの着色に使われるエアブラシが活躍。染め上がった革はフェルトでこすり、しっとりとした肌なじみの良さをつける。思いもよらぬ道具や作業のひと手間は同業者に驚かれることもあるが、セオリーや伝統に捉われず、自分たちが納得するクオリティを追究し続けている。

大学時代に父を亡くし、母が継いだ家業を手伝う形で革製品の業界に足を踏み入れた梶谷社長。「つくりを知らないものを売ることはできない」と営業トークのために革ベルトを作り始めた。ものづくりは未知の領域だったが、夜な夜な試行錯誤して作り上げた自信作がバイヤーの目に留まったとき、「つくるって楽しい」と感動した。あの高揚感がレザーデベロップメントの原動力。ものづくりを楽しみながら、お客様が喜ぶ商品をこれからも作っていく。