1日の出荷、4,000,000枚。それを支える社員と社風
一日、400万枚をこえる封筒を製造し、全国に届けているムトウユニパック。4か所の自社工場を持ち、商品の持つ特性に合わせて各拠点で生産している。1,500種類を超える既製品の大量生産、オーダーメイドのオリジナル封筒の製造、短納期・小ロットの製造と、幅広いニーズへの対応力が自慢。
先進的な生産設備を整えると同時に、「できないものはない」という同社の方針を支えているのは、技術を磨き、様々な機械や工法に通じた現場社員。湿気や乾燥に影響を受けやすい紙製品を手がけるため、経験と勘による対応も不可欠だ。現場で培った豊富な知識から、封筒をつくる紙の選び方など、クライアントの相談にも確実に対応できる。
さらに、優れた人材を育成すべく、社員の働きやすさを追い求めている。長年の働き方改革が実を結び、入社後10年未満の退職率は1%未満と、定着率が極めて高い。子育て世代への支援にも積極的。女性の活躍も目立ち、社内に自然と技術や知識が蓄積されたことも、ムトウユニパックの大きな強みといえる。
変化を恐れず「コミュニケーション創造」を軸に新たな展開
「ダーウィンの『変化に対応できたものだけが生き延びる』という言葉を、私は信じているんです。変化を恐れず、チームワークで課題をともに解決していけば、厳しい時代でも生き残っていけると思います」武藤会長の言葉どおり、同社には新しい動きが生まれている。2016年、女性社員で立ち上げた「封筒女子部」は、同社の製品の魅力や文房具の楽しさを毎日SNS上で紹介。その発信がきっかけで、大手企業とのコラボレーションアイテムが開発されるなど、成果を見せ始めている。
その他、袋状の製品である封筒の製造技術を応用し、中国工場では手提げ袋やパッケージを製作。お客様のコミュニケーション促進、販売促進のサポート依頼も数多く、カレンダーや販促ツールの製作を行っている。ムトウユニパックは封筒をつくる会社から「コミュニケーションを創造する会社」へと変革が始まっている。