紙で自由を、  紙に自由を

株式会社相馬

1964年に創業した紙の専門卸商。紙メーカーから紙を仕入れ、お客様の使用目的に合った用紙を提案して納品するだけでなく、印刷や加工までワンストップで請け負うことができる。近年、紙の質感を楽しめるプロダクトの企画製造など、新たな事業に挑戦中。

紙の卸業、紙製品の企画・製造
Souma

株式会社相馬

住所
〒135-0004 江東区森下1-3-12
tel
03-5600-1491
fax
03-5600-1494
代表
久保田 明男
URL
https://www.souma-paper.co.jp/

紙の知識世界一を自負。理想を叶える紙をご提案

相馬の強みは、紙に関する豊富な知識をベースにした提案力。お客様の想いを丁寧にヒアリングし、印刷の仕上がりやコスト面も意識して誠実に紙を選び抜く姿勢は、多くのクリエイターや印刷業界から厚い信頼を集める。それを証明するように、同社は飛び込み営業をほとんどしない。既存のお客様から新たなお客様を紹介いただける好循環が生まれているのだ。「『できません』という言葉は一度飲み込みますね。できることを前提に一度考えてみようという姿勢は、社員全員が持ってくれています」。代表の言葉には、社員への信頼がにじむ。

イメージを形にする「特殊紙」の取り扱いに自信あり

社会的にペーパーレス化が進む中、「本当に紙が必要な場面はどこか、紙がイキイキと働けるのはどんな時か」と考え続けている。現時点での答えのひとつは、表情豊かな特殊紙をメイン商材に、紙の選定から印刷、納品までのワンストップサービスを提供すること。特殊紙の表現力、存在感は、「あえて紙を使う理由」になると考え、特殊紙の取り扱いを年々増やすと同時に、バリエーション豊かな特殊紙の知識をインプットし続けている。

紙の魅力を広く伝えるプロジェクト「紙のコト」を育てたい

紙の需要が減少していく中、2018年頃から、紙の新しい可能性を探るプロジェクト「紙のコト」をスタートさせた。紙の手触りやぬくもりを感じられる新たな紙商品を生みだそうと「紙」と名の付く商品を徹底的に調べ、注目したのが紙ねんどだった。一般的な紙粘土には、紙が全体の約3%しか使われていないことを知り、紙本来の質感を味わえる紙ねんどをつくろうと決心。何千回と試作を重ねて最適な材料を厳選し、 2020年6月、紙100%を原材料とした「ホントの紙ねんどつくるキット」を発売した。紙を、言葉やビジュアルを伝える手段ではなく「マテリアル」としてとらえたことで、紙の可能性が広がった。

包装紙やパッケージまですべて活用し、素材から手作りする知育キットは文具界から高い評価を集め、日本文具大賞2020機能部門グランプリなど数々の賞を受賞した。失敗を恐れず挑戦できる風土は着実に育ち、江東ブランド認定企業「グラーストーキョー」とコラボした着火剤をリリースするなど、新規事業に積極的に取り組んでいる。今後も、江東区を拠点に活躍するデザイナーや印刷会社とともに、価値あるものづくりに挑んでいく。