ゴムで叶える あれやこれや

山豊護謨株式会社

1955年、個人経営の雨具卸としてスタートし、1967年4月株式会社に。「品質の安定と向上、価格の維持と低廉、納期の迅速さ」をモットーに、主に建設現場で使われるゴム製品の製造加工、販売を行う。設備投資にも積極的で、高い技術力と加工の幅広さが強み。

工業用ゴム加工・販売
Yamatoyo Rubber

山豊護謨株式会社

住所
〒135-0004 江東区森下3-5-8
tel
03-5624-8088
fax
03-5624-6330
代表
宇都 正之
URL
https://www.yamatoyogomu.co.jp/

チームワークが支える高品質スピード納品

山豊護謨がお客様に支持される理由のひとつが、スピード納品。都心の建築現場に近いという地の利を生かし、急な依頼にも対応している。朝注文が入って段取りをし、その日の夕方には納品するといったスケジュールもめずらしくない。さらに、物件ごとに異なる製品が求められるため、加工はほぼオーダーメイド。その上で短納期を実現できるのは、社員のチームワークがあってこそ。お互いの状況を見ながら的確にスケジュールを組むことで、お客様の「すぐほしい!」に応えている。

加えて、正直に、堅実な経営に徹するという社是から、高品質と適正価格にもこだわり、「山豊さんに任せれば間違いない」と取引先から絶大な信頼を集めているのも同社の特徴。東京タワー展望台改修工事をはじめ、東京都庁、GINZA SIXといった大規模商業施設や、高い技術力が求められる宇宙業界で、同社が加工したゴム製品や緩衝用発泡材が使われている。

技術力×アイデアで、ゴムが活きるものづくりを

もうひとつの強みは、設備投資を積極的に行い、加工の幅が広がったこと。特に、23区内では唯一という大型設備「5軸ウォータージェット」を導入したことで、切削が難しいやわらかな素材への加工、複雑な形状の加工やよじれのある立体的な加工が可能になった。高い技術力はクリエイターからも注目を集め、どこに行っても加工できないと言われた「漢字モチーフのピアス」も形にした。この事例を皮切りに、インテリア用品や雑貨などへのまったく新しい分野での商品開発も検討中だ。

また環境への配慮からリサイクルにも力を入れ、2、3 ヶ月ごとに約2tのシリコンゴムからオイルを抽出して再利用するほか、月1 ~ 1.5tの合成ゴムをクッション材になるチップマットの材料として活用している。

「ゴムは、水や油に強いもの、摩擦に強いものなどさまざまな性質を持つ、唯一無二の素材です。この先は、ゴムの特性を活かしたものづくりに取り組みたい」と代表は語る。クリエイターやデザイナー、江東区内の会社とアイデアを出し合って、ゴムという素材の可能性を拓く未来が近づいている。